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鹿の王 水底の橋 感想

また、意味不明な感想文を書いてしまった
ネタバレします

普段文章を書かない人がクソ見たいな文章書いたので
気分が悪くなったらさっさとカワイイ猫の画像でもみてください
www.google.com

前作「鹿の王」は病の原因と宗教問題のギミックを軸にした物語だったと思う。

 今作の序中盤は"いつもの"上橋菜穂子作品(獣の奏者 探求編に近い)だったと思う。
いつものとは書いたがマンネリという意味ではなく、
冒険と発見と出会いという私が求めているものだった

 そして特筆すべきは終盤であり、裁判という形式は初めてではなかろうか?
思い返してみれば、今までの作品は「思惑や陰謀はあったけど、世間的にはこうなりました」といった展開が多かった
守り人ではチャグムがラルンガを退治したことになったし、
奏者ではセィミヤが事実を知っても結局事実を知る人はかなり限られていたわけで

 今回は口外はするなと言われてはいたが直接の関係者ではない選帝侯も裏でなにが起こっていたか知らされることになる。
(作品内のキャラクターが明かすことを目的にそう仕向けたわけでもあるが)
その点について今作は今までとは一味違って非常に面白かった。


 そしてもう一つ、先ほどは作品全体の流れだったが今回の主人公ホッサルについてクローズアップしたい
彼にのしかかっているのはオタワル医療と自身の婚姻の話なのだが、
上橋作品のキーの一つである「それが出来る立場の人間は、それをしなければいけない」
ジグロはバルサを助けず新しい王に仕えてもよかった、
バルサもチャグムを助けなくてもよかった。
エリンもシュナンを助けなくてもよかった。
でもそうじゃないように、ホッサルもまたそんな立場だった

 とりわけホッサルはジグロに近いような気もする。
大きな才能を持っていて、組織の非常に重要なポジションなところが
本来なら次のルイシャ贈りの儀式に備えて若い者たちを育て、
しいては国全体の経済基盤を担保する役割があったのに、
バルサがいたせいで〈王の槍〉を全員殺しておまけに氏族はひどい目にあってしまうわ

ホッサルもオタワル医療と自身の血脈を守る立場にあるわけだが、
今作は逃げずになんとかする道を歩めたのではないだろうか

感想はここで終わり

最後に、
なぜ上橋菜穂子はキャラクターの体の一部を失わせずにはいられないのか?
(今回は時間で元に戻るが)









ハァ~~~~~(クソデカため息)
比較することでしか感想文すら書けないのか
まともな人なら景色の描写の美しさとか人物の心情や医療と人生についての価値観とか書けるだろうに
あークソ